軽井沢タイムマシンプロジェクト

リアルタイム軽井沢とその過去と未来への思索を綴るブログ


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最後のラウンド
2011年11月29日(火)
放射線治療を受けている頃から、なんとか回復してゴルフがしたいと思っていた。
年に一度の仲間内のコンペが計画されており、主治医との間では「放射線治療を終え、ゾメタ治療を始めたらゴルフOK」とのことで、私は治療を頑張った。

そしてついにその日を迎えることができた。
浅間降ろしの寒風が吹きぬける軽井沢のゴルフコースでプレー。
今年6月以来、5ヵ月振りのラウンドである。

しかし体重を15Kgも失い、骨格筋が衰えてしまった自分の力の無さに愕然としてしまった。
もっとも、事前に通った練習場でその感覚は理解していた。
しかし、実際にコースで打ってみて実感する部分が大きかった。

HC11の自分は、ドライバーで260ヤードくらい飛んでいたのだけれど、現在はMAXで190ヤード程度。
第2打をユーティリティで打って140ヤード・・・
残り距離もアイアンでは距離が出ず、100ヤードを7番で打つ等、自分なりに調整して、工夫してプレーした。
途中、息が上がり、最後までやりきれるか心配になる場面もあったが、なんとか18ホールを終えることができた。

その姿に、仲間たちは心配してくれたが、プレー後はへたばってしまって、表彰式兼食事会には参加が叶わなかった。

これが、人生最後のゴルフかも知れない。
・・・と、そう思う。

無理をすれば今日、明日にもプレーは可能だろうが、思うようなショットが打てない。
この先、体重が更に落ちて行くのであれば、到底無理な話だ。

それでも、この一日があったことに、心から感謝する。
プレーまでの練習も楽しかった。
少しの希望を持って、時間を過ごすことができた。
何より、またコースに出てラウンドすることができたのだから。

それでも、ゴルフにさようならを言うべきかは、まだ迷っている。
作成者 遼 : 2011年11月29日(火) 12:12 [ コメント : 2]
不思議な展開
2011年11月22日(火)
外来でCT検査があった。
検査データ含めた結果は下記の通りだった。

<腫瘍の状況>
・副腎:増悪なし
・肝臓:全体に腫瘍範囲が拡大(増悪確認)
・肺 :改善(気管支周辺の腫瘍が縮小)
・骨 :改善(放射線治療を受けた箇所で腫瘍が縮小)
<腎機能値>
・Cr値:前回1.18⇒今回1.68(悪化)
・アルブミン値:前回2.7⇒今回2.7(変わらず)
・Bun値:前回25⇒今回25(変わらず)
<肝機能値>
・GOT値:前回33⇒今回43(悪化も正常値内)
・GTP値:前回39⇒今回47(悪化も正常値内)
・LDH値:前回494⇒今回492(変わらず)
<炎症反応>
・CRP値:前回20.54⇒今回11.93(大幅改善)

ネクサバールは前回、副腎と肝臓には効いているが、肺には効かないという結果が出ていた。
ところが今回、副腎と肺には良く効いたが、肝臓には全く効いていないという結果になった。

腫瘍内科の主治医は首をかしげて悩んでいた。
「ネクサバールがこんなふうに部分的に効いたり効かなかったりする例は初めてだ・・・」
「分子標的治療薬を変更しようか、本当に迷う」

私は「ネクサバールの服用を少しだけ増やしてみたい」と伝えた。
CTからCTの期間(時に1カ月、時に3カ月)で、1日平均2.0錠以上の服用実績があれば効果が出たという自前データがある。
今回は服用を2錠(朝1錠/夜1錠)にしていたので、倦怠感が強まって減量したり休んだ分で、1日平均1.81錠だった。
増やすにしても、毎日3錠飲むのではなく、ランダムに3錠と2錠を組み入れ、しんどくなったら休薬日も設けて、最終的に期間の平均が1日2.0錠を超える飲み方をすれば良いと考えた。
悩んでいた主治医は、私のこの提案を受け入れた。
データがあるのだから一応信憑性はある。
この飲み方で、1ヶ月後に再度CT検査をすることにして、外来は終わった。

「肝臓の腫瘍がこれ以上増悪すると、生命に係わります」と言う主治医の言葉に、なんだかほっとした。
では、現状ではすぐに生命に係わらないということなのだろうか?
余命まで言われたのに、忘れてしまったのだろうか?
なんだか、どこかのんびりした言葉に思えた。

自分としては、CRP値が大きく下がったことが嬉しかった。
原因は「咳が出ていたのはやはり軽い肺炎もあったためで、その影が完全に消えたから」との主治医の見立てだった。
本当かいな?
色々漢方など試している中で、何が効果があるのか全く見極めが出来ない。
なんとなく「自身が主治医たれ」が空回りしてしまう気がする。

今回、肺の腫瘍がかなり消えたように、1ヶ月後、肝臓の腫瘍がまた消えることを信じて頑張ることにした。
作成者 遼 : 2011年11月22日(火) 14:32 [ コメント : 2]
静かな外来
2011年11月8日(火)
腎臓内科と腫瘍内科の外来に行った。
尿検査,血液検査と淡々と進む。
腎臓内科の外来で検査データを見ながら説明があった。
こちらでは、一番の関心事は移植腎機能に関するデータ。
クレアチニン値がなんと1.18と、驚くほど良い数値だった。
(尿素窒素は25とやや高いがそれでも前月より改善)
尿潜血もマイナスであり、腎機能としてはかなり落ち着いていると診断された。
ネクサバールの副作用による倦怠感と貧血気味のだるさから、この数日間、ほとんどゴロゴロしていたお陰?

続いて腫瘍内科で診察を受ける。
気になっていた肝機能の値(GOP,GTP)が意外にもすっかり改善していた。
肝臓の転移巣が増悪しているものと懸念していたが、まだネクサバールが効いてくれているのだろうか。

アルブミン値も前回の2.6から2.7に微増・・・でも、今回一旦下げ止まったところに光明を見た。
ただ、CRP値は20の大台に乗ってしまった。
頑張って飲んでいた苦い漢方薬も、全く効果が無かったことになる。
値段が高いだけで効かないんだな・・・この漢方はもうやめた。

「抗生剤も余り長期の継続は危険なので、今回は切りましょう」と主治医。
抗生剤が切れると熱が出ることがあったので、こちらも結構不安だ。

最後に、腎機能が安定してきたので、ゾメタによる治療(骨)を開始することになった。
小さめの点滴を、初回だから?と30分掛けて落とす。
副作用である頭痛や歯痛は発現せず、まずはホッとした。
点滴をしてくれた治療センターの看護師さん、見つけにくい血管を探して、丁寧に、しかもかなり上手に穿刺してくれた・・・患者歴25年の私から見ても「優秀な人だな」とすぐに判る。
医者ばかりではない、こうしたスタッフが医療現場を支えてくださっている。
心から感謝した。

存外に静かに終わった外来。
腫瘍の状態はどうなのか・・・検査値で見る全身状態が少し改善したことで、どこか穏やかな気持ち。

しかし、次回は2週間後にCT検査予約が入った。
放射線治療のビフォー/アフターと、転移巣の状況が確認される。

その後でも静かに過ごせるような経過ならばいいな・・・と、よせばいいのに、懲りもせず、また小さな希望を抱いた。
作成者 遼 : 2011年11月8日(火) 08:13 [ コメント : 4]
紅葉・落葉
2011年11月2日(水)
小春日和。
倦怠感を感じて、ソファに寄りかかりながら、ぼんやりと過ごしていたら、窓を通して入り込んでくる日差しが当たって結構暑い。
ベランダの窓を開けてみると、野鳥達の声が良く聴こえる。

サァっと風が吹いて、桜の枝から紅く染まった葉が散る。
ベランダに落ちて、「カサ」「パサ」「カタン」などと、存外に大きな音を立てる。

見上げると、桜の他にもコナラやモミジの葉が色づいて、秋の日差しに輝いている。
誘われるまま、カメラを持って庭に出る。

身体の調子は、良いのか悪いのか、良く判らない。
ただ、穏やかにしていれば、左程の苦痛を感じなくなったように思う。
腫瘍が進行しているのかどうかも、余り気にしたくない。
今日という日があることを大事に思い、家族と笑顔を交わして過ごす。

紅葉や落葉のように、すべては時が決めてくれるだろう。
その時に、感謝の気持ちで輝いていられたら一番嬉しい。

穏やかな秋の日の温かさ。
少しだけ肩の力が抜けた自分が居る。
作成者 遼 : 2011年11月2日(水) 11:11 [ コメント : 8]
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